ベタ基礎でもシロアリは出る?7つの侵入経路と自分でできる確認方法

※本記事は2026年8月時点で確認できる公益社団法人日本しろあり対策協会のQ&A・研究資料などをもとに、一般住宅のベタ基礎とシロアリ侵入について整理しています。住宅ごとに基礎構造や防蟻工法が異なるため、実際のメンテナンスでは新築時の施工仕様書や防蟻保証書も確認してください。

「ベタ基礎なら、地面が全部コンクリートだからシロアリは出ないのでは?」

新築時にそのような説明を受けたり、ベタ基礎だからシロアリ予防は必要ないと思っていたりする人もいるでしょう。

結論からいうと、ベタ基礎はシロアリが侵入しにくい構造ではありますが、シロアリ被害を完全に防げるわけではありません。

重要なのは、シロアリが厚いコンクリートを食べ破って入ってくるわけではないという点です。実際に注意したいのは、基礎の底盤と立ち上がりの打ち継ぎ、給排水管の貫通部、床下から確認しにくい玄関・勝手口など、建物にどうしても生じる継ぎ目や隙間です。

日本しろあり対策協会の調査でも、ベタ基礎住宅ではスラブと基礎立ち上がりの打ち継ぎ部分、配管周辺からのシロアリ侵入頻度が比較的高いことが報告されています。

つまりベタ基礎住宅では、「床下がコンクリートか」ではなく「シロアリが通れる隙間がどこにあるか」を見るのがポイントです。

結論|ベタ基礎でシロアリを確認するなら、まず3か所を見る

専門知識がなくても、住宅所有者が最初に確認しやすいのは次の3か所です。

確認場所見るもの自分で確認しやすい?
基礎の外周地面から上へ伸びる蟻道・隙間◎
給排水管周辺配管まわりの隙間・蟻道・水漏れ○
玄関・勝手口框の傷み・土の筋・羽アリ○

この3か所で異常がなければ絶対安全という意味ではありませんが、日常点検の入口としては十分です。

一方、床下の打ち継ぎ部分や基礎断熱材の裏側などは一般の人には確認しにくいため、築年数が進んだ住宅や気になる症状がある住宅では床下点検を検討します。

ベタ基礎でもシロアリは出る?答えは「出ることがある」

公益社団法人日本しろあり対策協会は、シロアリ対策だけで比較するなら布基礎よりベタ基礎の方が優れているとしています。

これは、床下の地面を鉄筋コンクリートの底盤で広く覆うため、地中から床下へシロアリが直接上がってくる経路を減らせるからです。

ただし、実際の住宅は一枚のコンクリートだけで密閉された箱ではありません。

水道や排水のための配管があり、玄関があり、基礎の施工工程で継ぎ目も生まれます。そのため、ベタ基礎そのものには防蟻上のメリットがあっても、建物全体として侵入経路がゼロになるわけではありません。

シロアリはコンクリートを食べて侵入するの?

「シロアリはコンクリートまで食べる」と聞くことがありますが、通常の住宅被害を考えるうえでは少し誤解があります。

日本しろあり対策協会では、厚さ10cmの一体打ち鉄筋コンクリートを使い、シロアリが貫通できるかを調べる試験を行っています。その結果、クラックなどの欠陥がないコンクリートでは、10年後までシロアリによる貫通は確認されませんでした。

したがって、正常なコンクリートをシロアリが食べ進んで住宅内へ入ると考えるより、コンクリート同士の継ぎ目や配管まわりなどにある隙間を通ると考えた方が実態に近いでしょう。

ベタ基礎で確認したい7つのシロアリ侵入経路

侵入経路注意する理由
1. 基礎の打ち継ぎ底盤と立ち上がりの境界に隙間が生じる場合がある
2. 給排水管の貫通部配管とコンクリートの間に隙間ができやすい
3. 玄関・勝手口一般的な床下から確認できない部分がある
4. 基礎外側外側に蟻道を作って木部まで上がることがある
5. 型枠金物跡など施工時に小さな穴・隙間が残ることがある
6. ひび割れ経年・地震などで侵入可能な隙間になる場合がある
7. 基礎断熱材周辺断熱材裏側では蟻道を発見しにくい

1.基礎底盤と立ち上がりの「打ち継ぎ」

ベタ基礎で最初に知っておきたいのが、底盤と基礎立ち上がりとの境界です。

ベタ基礎と聞くと、床下一面から外周まで一度にコンクリートを流し込んでいるように思うかもしれません。しかし施工工程によっては、まず底盤を打設し、その後に立ち上がり部分を施工します。

この境界が打ち継ぎです。

日本しろあり対策協会がまとめた住宅侵入箇所調査でも、ベタ基礎ではスラブと立ち上がりの打ち継ぎ部分からの侵入頻度が比較的高いと報告されています。

肉眼ではほとんど分からないような隙間でも、シロアリの移動経路になる可能性があります。

自分では見えにくい場所

打ち継ぎ部分は床下側にあるため、住宅外部から完全に確認するのは難しい場所です。

床下点検を受ける機会があれば、単に「シロアリはいませんでした」で終わらせず、基礎底盤と立ち上がりの境界に蟻道がないかも見てもらうとよいでしょう。

2.給排水管の貫通部

ベタ基礎住宅でも特に注意したいのが配管周辺です。

キッチン、浴室、洗面所、トイレには給排水設備があるため、コンクリートの床スラブなどを配管が貫通します。

確認したいのは、

  • コンクリートと配管の間
  • スリーブ管と配管の間
  • 配管が床下から立ち上がる部分
  • リフォームなどで後から設置した配管

です。

日本しろあり対策協会も、ベタ基礎などを貫通する配管周辺の隙間について、シロアリの侵入口になり得るため、防蟻材料などによる処置が重要としています。

水漏れも一緒に確認する

配管周辺を見るときは、シロアリだけではなく水漏れも確認してください。

配管から少量の水が継続的に漏れていれば、床下の一部分だけ湿った状態になることがあります。

配管周辺は「侵入できる隙間」と「水分」の両方が重なる可能性があるため、重点的に見たい場所です。

3.玄関・勝手口

「床下点検では異常がなかったから大丈夫」と思っていても、玄関まわりは別に確認した方がよい場合があります。

玄関には土間コンクリートやタイルがあり、通常の床下とは構造が異なります。

住宅によっては、床下から玄関土間の真下へ入れません。

そのため、

  • 玄関框と土間の境界
  • タイル下
  • 玄関ポーチ
  • 基礎との取り合い
  • 勝手口まわり

などが確認ポイントになります。

玄関から羽アリが出たら要確認

玄関付近から大量の羽アリが出た場合は、「外から飛んできただけ」と決めつけず、発生場所を確認しましょう。

羽アリそのもの、落ちた羽、出てきた場所をスマートフォンで撮影しておくと、その後の調査に役立ちます。

4.基礎外側に作られる蟻道

住宅所有者が最も確認しやすい場所です。

地中で生活するシロアリは、光や乾燥を避けるため、土などを使って「蟻道」というトンネル状の通路を作ることがあります。

基礎の外側に、

  • 地面から上へ伸びる土の筋
  • 泥を盛ったような細い線
  • 基礎に張り付いた茶色いトンネル

がないか見てみましょう。

植木鉢や荷物で基礎を隠さない

建物沿いに植木鉢、収納ケース、木材、タイヤなどを置いていると、蟻道ができても見えなくなります。

すべてを常に空けておく必要はありませんが、年に1~2回程度は物を動かし、基礎外周が見える状態で確認すると異変に気づきやすくなります。

蟻道を見つけても、まず写真

蟻道らしいものを見つけても、すぐに全部壊したり殺虫剤を吹き付けたりしない方がよいでしょう。

蟻道がどこから始まり、どこへ向かっているのかは、侵入経路を判断する手掛かりになります。

先に写真を撮り、位置も記録しておくのがおすすめです。

5.型枠固定金物跡など施工時に残る小さな隙間

基礎施工では、コンクリートを流し込むための型枠を金物などで固定します。

こうした施工跡が小さな穴として残り、侵入経路になった事例も報告されています。

日本しろあり対策協会の資料でも、ベタ基礎であっても型枠固定金物の跡などからシロアリが侵入した被害が紹介されています。

住宅所有者が見ただけでは、その穴が問題なのか判断できないこともあります。

床下点検では、配管と打ち継ぎだけでなく、基礎に不自然な穴・隙間・補修跡がないかも確認対象にするとよいでしょう。

6.基礎のひび割れ

築年数が経つと、基礎にひび割れが見つかることがあります。

コンクリートの乾燥収縮、地震、施工条件、建物の動きなど、原因は一つではありません。

ただし、ひび割れがある=シロアリが侵入しているという意味でもありません。

確認したいのは、ひび割れそのものに加えて、

  • 以前からあったか
  • 幅が広がっていないか
  • 地面から連続していないか
  • 蟻道が重なっていないか

です。

幅の大きな亀裂や構造上の問題が疑われる場合は、シロアリ点検とは別に建築の専門家へ相談する必要があります。

7.基礎断熱材の裏側・内部

比較的新しい高断熱住宅では、基礎断熱にも注意が必要です。

基礎断熱住宅では、基礎の内側または外側へ断熱材が取り付けられています。

問題になるのは、断熱材そのものがシロアリの主食になることではなく、基礎と断熱材の境界などを通られると、蟻道が表面から見えにくくなることです。

日本しろあり対策協会による基礎断熱工法の調査でも、基礎と断熱材との境界や断熱材内部などからシロアリが侵入する例が確認されています。

基礎断熱だから必ず危険という意味ではありませんが、一般的な床下換気型住宅と同じ点検方法では不十分な場合があります。

ベタ基礎でシロアリを疑う8つのサイン

サイン確認したいこと
基礎に土の筋がある蟻道ではないか
室内から羽アリが大量に出た発生場所・種類
玄関框が傷んでいる木材内部の状態
床がふわつく食害・腐朽・床材の劣化
木部が柔らかい食害や腐朽
配管から水漏れしている周囲の木材・床下環境
大量の羽が落ちている羽アリの発生源
基礎に新しい隙間がある蟻道・侵入跡がないか

注意したいのは、これらの症状がすべてシロアリ特有ではないことです。

床のふわつきは木材腐朽や床材の劣化でも起こります。羽アリもクロアリである可能性があります。

不安を感じたら、症状だけでシロアリと決めつけるのではなく、原因を切り分けることが大切です。

自分でできるベタ基礎のシロアリ点検

床下へ潜らなくても確認できることはあります。

チェック1|家の外周を一周する

まず晴れた昼間に建物を一周します。

見る場所は基礎です。

蟻道、ひび割れ、穴、配管の隙間などを確認します。

チェック2|基礎に接している木材を確認する

庭の廃材、木製収納、腐ったウッドデッキなどが地面と建物をつなぐような状態になっていないか確認します。

木材を土へ長期間直接置くことも避けた方がよいでしょう。

チェック3|玄関・勝手口を見る

玄関框やドア枠の下部に不自然な傷みや土の付着がないか見ます。

チェック4|水回りを見る

洗面台、キッチン、トイレなどで、水漏れや床の変色がないか確認します。

チェック5|点検口から見える範囲を見る

床下点検口がある住宅なら、ライトを使って安全に見える範囲を確認できます。

きれいなコンクリートの中央だけを眺めるのではなく、

  • 基礎立ち上がりとの境界
  • 配管の立ち上がり
  • 木材と基礎の接点
  • 水たまり

を見てください。

床下が低い、暗い、配線や配管が多い場合は無理に潜らないようにしましょう。

床下が乾いていればシロアリは来ない?

床下が乾燥していることは、住宅の維持管理という意味では良い状態です。

木材腐朽のリスクも抑えやすくなります。

ただし、乾燥している=シロアリが絶対に侵入しないとはいえません。

ベタ基礎で床下が乾いていても、地中から打ち継ぎや配管周辺を通り、建物の木部まで到達できれば侵入する可能性はあります。

床下を見るときは「湿気があるか」だけでなく、地面から木材までつながる経路がないかも確認してください。

床下で水漏れを見つけたら、薬剤より先に修理

床下点検で給排水管からの漏水を見つけた場合は、シロアリ予防剤を施工して終わりにしないようにしましょう。

まず水漏れの原因を直すことが先です。

漏水が長く続けば木材腐朽の原因にもなります。

シロアリ対策では、

侵入経路・水分・木材の状態

を別々に見るのではなく、一緒に確認すると住宅の状態を判断しやすくなります。

ベタ基礎なら5年ごとの防蟻処理は不要?

基礎形式だけでは決められません。

一般的な薬剤による防除施工では、日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書で5年を目途に再処理するとされています。

一方、新築住宅によっては、

  • 防蟻シート
  • 防蟻処理木材
  • 物理的な侵入防止材
  • 配管専用の防蟻部材
  • ベイト工法
  • 独自の防蟻システム

などが使われています。

そのため、「築5年になったからベタ基礎へ必ず同じ薬剤を再散布する」と考えるのではなく、まず新築時の防蟻工法・保証内容を確認するのが先です。

一般的な薬剤防除では5年が再処理の目安であることは、日本しろあり対策協会でも案内されています。

築5年のベタ基礎住宅|まず保証書を見る

新築から5年前後なら、次の書類を探してみましょう。

  • 防蟻保証書
  • シロアリ施工証明書
  • 住宅の施工仕様書
  • 使用薬剤の記録
  • ハウスメーカーの点検記録

確認したいのは、

「いつ・どこへ・どんな防蟻処理をしたか」

です。

ベタ基礎だからという理由だけで再処理を断る必要もなければ、5年という数字だけで即契約する必要もありません。

保証書と床下状態を確認してから判断しましょう。

築10年で一度もシロアリ再施工していない場合

築10年だからといって、すでにシロアリ被害があるとは限りません。

ただし、新築時に一般的な薬剤防除をしただけで、その後一度も再施工・点検をしていないなら、一度床下を確認したい時期です。

まず、

  1. 新築時の防蟻工法を確認
  2. 床下を点検
  3. 蟻道・食害・漏水の有無を確認
  4. 被害がなければ予防施工を検討
  5. 被害があれば駆除範囲を判断

という順番で考えます。

「10年経ったから危険」と決めつけず、現在の状態から判断するのがポイントです。

ベタ基礎の新築予防では何をしている?

日本しろあり対策協会では、ベタ基礎の新築予防工事について、基本的にはベタ基礎打設前に土壌処理を行い、打設後でも表面への散布は可能と案内しています。

ただし、現在の住宅は防蟻方法が多様化しています。

「ベタ基礎=薬剤処理なし」「ベタ基礎=必ず土壌処理済み」とも限りません。

築5年・10年でメンテナンスを考えるときに新築時の資料を確認するのは、このためです。

基礎断熱住宅は普通のベタ基礎と同じように点検できる?

同じとは限りません。

基礎断熱住宅では、基礎の内側または外側へ断熱材が施工されています。

そのため、シロアリが基礎と断熱材の境界などを移動すると、通常のベタ基礎より侵入経路が見えにくい場合があります。

新築時に基礎断熱を採用しているなら、

  • 防蟻処理された断熱材か
  • どこへ防蟻材料が施工されているか
  • どのような点検方法が指定されているか
  • 保証を継続する条件は何か

を確認しておくと安心です。

ベタ基礎でも業者へ点検を相談した方がいいケース

次のような場合は、自分で見える範囲だけでは判断しにくくなります。

状況考え方
室内から羽アリが大量に出た年数に関係なく確認
蟻道らしいものがある写真を残して調査
玄関框に被害がある床下だけでなく玄関側も確認
床下で漏水した漏水修理+木材状態を確認
築5年以上保証・防蟻工法を確認
築10年以上・履歴不明床下点検から始める
基礎断熱仕様に合った点検が必要
中古住宅過去の施工履歴・被害を確認

このとき、最初から「薬剤を撒いてください」と依頼する必要はありません。

まず、本当にシロアリがいるのか、どこから侵入しているのか、被害がどこまであるのかを確認してもらう方が、必要な施工範囲を判断しやすくなります。

床下点検を受けたら「写真」を見せてもらう

床下は住宅所有者から見えにくいため、点検後の説明が重要です。

「湿気があります」「シロアリの危険があります」と口頭で説明されただけなら、具体的な場所を確認してみましょう。

特に、

  • 蟻道
  • 打ち継ぎ
  • 配管周辺
  • 食害された木材
  • 漏水箇所
  • 基礎の隙間

は写真で見せてもらうと判断しやすくなります。

被害がなかった場合も写真を保存しておけば、次回点検時に変化を比較できます。

ベタ基礎ならシロアリ防除費用は安くなる?

必ずしも安くなりません。

シロアリ防除の料金は、基礎形式だけでなく、

  • 施工する床下面積
  • 予防か駆除か
  • 床下へ入りやすいか
  • 玄関処理
  • 浴室処理
  • 基礎断熱
  • 増築の有無
  • 被害範囲
  • 使用する工法

によって変わります。

ベタ基礎住宅でも、床下から施工できない玄関や基礎断熱などに別の処理が必要なら、料金が増える場合があります。

費用については、LifeXreesの「シロアリ防除の費用はいくら?戸建ての予防・駆除・再施工の料金と見積もりの見方」で詳しく整理しています。

ベタ基礎のシロアリ対策でよくある勘違い

「ベタ基礎なら一生シロアリ対策はいらない」

正確ではありません。

ベタ基礎は防蟻上有利ですが、配管や打ち継ぎなどの侵入経路は残ります。

「シロアリはコンクリートを食べて入ってくる」

通常は、コンクリートそのものより隙間を通って侵入すると考えます。

欠陥のない厚さ10cmの一体打ち鉄筋コンクリートを使った試験では、10年後まで貫通は確認されていません。

「床下が乾いているからシロアリはいない」

乾燥していることは住宅にとって好ましい状態ですが、配管や打ち継ぎからシロアリが木部へ到達できれば侵入する可能性は残ります。

「蟻道を壊せば解決する」

蟻道は通り道です。

壊しても巣や木材内部のシロアリまでいなくなるわけではありません。

「ベタ基礎だから土壌処理は絶対いらない」

住宅の防蟻仕様によって異なります。

日本しろあり対策協会は、ベタ基礎の新築予防工事では打設前の土壌処理を基本として案内しています。

ベタ基礎とシロアリについてよくある質問

Q. ベタ基礎でもシロアリは発生しますか?

はい。ベタ基礎はシロアリ対策上有利ですが、打ち継ぎ、配管貫通部、玄関、基礎外周などを利用して侵入する可能性があります。実際の調査でも、ベタ基礎の打ち継ぎと配管周辺は侵入頻度が比較的高い場所とされています。

Q. ベタ基礎で一番注意する場所はどこですか?

専門的には打ち継ぎと配管周辺が重要です。自分で確認するなら、まず基礎外周、配管まわり、玄関の3か所を見るとよいでしょう。

Q. シロアリはコンクリートに穴を開けられますか?

欠陥のない厚さ10cmの一体打ち鉄筋コンクリートについて、日本しろあり対策協会の試験では10年後までシロアリによる貫通は確認されませんでした。注意するのはクラックや継ぎ目などです。

Q. ベタ基礎なら築5年でもシロアリ再施工は不要ですか?

基礎だけでは判断できません。一般的な薬剤施工は5年が再処理の目安ですが、防蟻シートや独自工法などを採用している住宅もあります。新築時の保証書と施工仕様を確認してください。

Q. 築10年ですが一度も再施工していません

築10年だけで被害があるとは判断できません。まず床下、配管、打ち継ぎ、玄関、基礎外周などを点検し、被害の有無を確認してから予防または駆除を検討します。

Q. 基礎に土の筋を見つけました

蟻道の可能性がありますが、見た目だけでは断定できません。すぐに壊さず写真を撮り、地面からどこまで伸びているか記録してください。

Q. 殺虫スプレーを蟻道へかければ大丈夫ですか?

おすすめしません。見えている場所だけに薬剤を使用しても、建物内部や地中のシロアリまで処理できるとは限りません。侵入経路を確認してから対処した方がよいでしょう。

Q. 基礎断熱住宅はシロアリに弱いですか?

一律に弱いとはいえません。ただし断熱材と基礎の境界などに侵入されると蟻道が見えにくい場合があるため、通常のベタ基礎とは確認方法が異なることがあります。

まとめ|ベタ基礎は「シロアリが出ない」のではなく「侵入しにくい」

ベタ基礎は、床下の地面を鉄筋コンクリートで広く覆うため、シロアリ対策上は有利な構造です。

正常な鉄筋コンクリートをシロアリが簡単に食べ破るわけでもありません。

それでも、実際の住宅には打ち継ぎ、給排水管、玄関、施工跡、ひび割れ、基礎断熱といった部分があります。

だからこそ、ベタ基礎住宅のシロアリ対策では、

「床下がコンクリートだから安心」ではなく、「地面から木部までつながる隙間がないか」を見る。

この考え方が重要です。

まず自分で基礎外周を一周し、蟻道がないかを見る。玄関や配管周辺も確認する。

築5年前後なら新築時の防蟻保証と工法を確認し、築10年以上で一度も点検していないなら、一度床下の状態を確認する。

そして、羽アリや蟻道が見つかった場合は、年数に関係なく早めに原因を調べる。

ベタ基礎を過信する必要も、逆に必要以上に怖がる必要もありません。

住宅の構造と侵入経路、現在の床下状態を見て判断することが、不要な施工を避けながらシロアリ被害を見逃さないためのポイントです。

LifeXrees編集部

住まい・害獣害虫・家電・観光・防災など、暮らしの実用情報を編集しています。