大阪市内の住宅で、国の対象補助金を利用して窓や給湯器などを改修する場合は、大阪市の上乗せ補助を受けられる可能性があります。窓は1戸10万円、高効率給湯器は対象機器1台3万円が市の上限・補助額です。国の交付決定、対象工事の開始日、市の事前申込などを満たす必要があり、市内で工事をしただけでは対象になりません。
市への事前申込は2027年1月8日正午までですが、国の住宅省エネ2026は申請予約が遅くとも2026年11月16日、交付申請が遅くとも12月31日です。市の期限が後でも、国の締切が延びるわけではありません。以下は2026年11月7日に確認した住宅向け制度です。
大阪市の上乗せ補助は、どの設備に使える?
対象は「大阪市省エネ・省CO2加速化支援事業」の住宅向け支援です。国の補助事業を土台に、市が対象設備への支援を追加します。大阪府内のほかの市町村にある住宅へ、この大阪市の金額を適用することはできません。
| 設備・工事 | 前提となる国の事業 | 大阪市の補助 |
|---|---|---|
| 窓・ドアの断熱改修 | 先進的窓リノベ2026 | 工法・性能・サイズ別の定額。1戸10万円まで |
| 高効率給湯器 | 給湯省エネ2026 | 対象機器1台3万円。戸建て2台、共同住宅等1台まで |
| 賃貸集合住宅の給湯器 | 賃貸集合給湯省エネ2026 | 対象機器1台3万円 |
| DR対応の家庭用蓄電池 | 国のDR家庭用蓄電池事業 | 初期実効容量1kWh当たり3万円、1戸30万円まで |
国と市を合わせた補助額は、補助対象経費の税抜額を超えられません。窓は市独自の定額表で計算し、最後に戸当たり上限を確認します。「国が100万円、市が10万円だから110万円もらえる」という足し方ではありません。国・市それぞれの算定結果と実際の対象経費を照合します。
根拠となる補助額表、手続き、最新の受付状況は、大阪市省エネ・省CO2加速化支援事業の公式案内で公開されています。募集要領は設備区分ごとに分かれています。
最初に確認するのは、住所・着手日・国の申請
まず住宅が大阪市内にあることを確かめ、国の対象事業に合う製品・工事を選びます。窓や給湯器は登録事業者が手続きを進めるため、工事の相談時に「国と大阪市の両方を扱えるか」を伝えてください。国への登録だけで、市への事業者登録まで済んでいるとは限りません。
市では原則として2026年4月1日以降に開始した対象事業を扱います。ただし、開始日の判定は設備によって違います。窓は契約に含まれる最初の工事、給湯器のリフォームは対象機器の設置工事、DR蓄電池は契約・リース契約の日を確認します。納品日や請求日へ都合よく置き換えることはできません。
| 自宅の状況 | 施工店へ渡す情報 |
|---|---|
| これから契約する | 住所、住宅区分、予定設備、希望工期。国と市の申請工程を含む見積もりを依頼 |
| 契約済み・未着工 | 契約書、工程表、型番。市の開始日条件と事前手続きを確認 |
| 工事が終わっている | 契約・着工・完了日、工事写真、国の申請内容・決定状況。残る期限に間に合うか照合 |
| 国の申請をしていない | 国の申請が今から可能かを先に確認。市の上乗せだけで代替できない |
賃貸やマンションでは、補助条件に加えて貸主の承諾や管理規約も確認します。対象者に該当しても、外窓・共用部分などを自由に改修できるという意味ではありません。
窓は国と市で別々に計算する
内窓の補助額は、住宅区分、性能、サイズで変わります。次の例は戸建て住宅のS区分の登録内窓です。ほかの性能や集合住宅、外窓交換、ガラス交換では別の表を使います。
| 内窓のサイズ | 国・1か所 | 大阪市・1か所 |
|---|---|---|
| 特大 | 7万6,000円 | 5万円 |
| 大 | 5万2,000円 | 3万4,000円 |
| 中 | 3万4,000円 | 2万2,000円 |
| 小 | 2万2,000円 | 1万4,000円 |
中サイズを2か所設置する場合、国は6万8,000円、市は4万4,000円、合計11万2,000円です。国の1申請5万円以上という下限も満たします。税込工事費33万円、税抜対象経費30万円と仮定すれば、還元後の負担は21万8,000円です。これは計算用の仮定で、工事価格の相場ではありません。
実際には窓ごとの寸法と性能証明書を照合します。補助対象外の内装工事や申請手数料が別にかかる場合は、負担額へ加えてください。工法と面積区分は先進的窓リノベ2026の補助額と対象条件で詳しく説明しています。
給湯器と蓄電池は、最大額だけで選ばない
エコキュートは国の性能加算・撤去加算を分ける
国の給湯省エネ2026では、対象エコキュートの基本額は7万円、所定の性能加算は3万円です。市の3万円を加えると、基本額のみなら合計10万円、性能加算にも該当するなら合計13万円という計算になります。国の撤去加算は旧機器の種類などに条件があり、別に判定します。
たとえば対象機器・工事を含む税込55万円の契約で国10万円、市3万円が認められれば、還元後は42万円です。販売店の値引きはこの補助金とは別です。見積書では「値引き後の契約額」と「交付を見込む補助額」を分けてもらいます。通信部材や撤去設備の確認はエコキュート補助金の対象機種・加算条件へ進んでください。
蓄電池は国の受付終了と、容量の種類に注意
国のDR家庭用蓄電池事業は2026年5月29日に公募を終了しています。これから新たに国へ応募できる制度として紹介することはできません。大阪市の支援を検討できるのは、国の交付決定などの条件を満たす案件です。
市の計算に使うのは「初期実効容量」で、カタログに大きく書かれた蓄電容量と必ずしも同じではありません。対象製品の容量を国の登録製品情報で照合します。初期実効容量8kWhなら、市の算定額は24万円です。10kWhを超える場合も市の上限は30万円で、国との合計額に対する対象経費の制限も残ります。
締切は国・市・手続きの段階ごとに違う
| 手続き | 期限 | 確認する相手 |
|---|---|---|
| 国の住宅省エネ3事業の申請予約 | 遅くとも2026年11月16日 | 国の登録事業者 |
| 国の交付申請 | 遅くとも2026年12月31日 | 国の登録事業者 |
| 大阪市の事業者登録 | 2026年12月11日 | 施工事業者 |
| 大阪市の事前申込(窓・給湯器等) | 2027年1月8日正午 | 市へ登録した事業者 |
| 大阪市の交付申請(窓・給湯器等) | 原則2027年2月21日 | 事前申込の確認後に提出する事業者 |
| 国の額の確定通知書等の追加提出 | 原則2027年2月28日 | 事業者 |
| DR蓄電池の市への交付申請/実績報告 | 2027年1月8日正午/2月28日 | 申請を担当する事業者等 |
予算上限によって受付が早まることがあります。窓などの市の事前申込は、国の交付決定が済んでいる場合も省略できません。国の手続きと市の手続きの両方について、担当者と提出予定日を書面で決めます。
2026年11月7日に閲覧した公式表示では、窓の予算は10月30日時点で申込額21%、残額79%でした。ほかの設備区分は申込額10%未満の表示です。これはその基準日の状況で、今申し込む人の枠を保証するものではありません。国の期限は住宅省エネ2026の申請予約・交付申請の違いでも確認できます。
申請書類と、契約前に決める還元方法
施工事業者には、国の申請内容を確認できる資料、交付決定通知、対象機器・工事の明細などを準備してもらいます。市の事前申込では国のポータルの詳細情報が必要で、申請書の一部だけでは足りない場合があります。国の額の確定通知が後になる場合は、追加提出まで担当してもらう必要があります。
施主は住所・住宅の所有関係など、事業者から求められる資料をそろえます。申請に必要だからといって、本人確認書類を不明なメール宛先へ送らず、契約した会社の提出窓口を確認してください。
補助金は工事費へ充当するのか、後日還元するのかを契約時に決めます。後日還元なら、契約代金を先に支払う資金が必要です。申請手数料、予算終了時の負担、製品変更で額が減った場合の扱いも見積もりと一緒に確認しておくと、受給できなかった場合の支出を把握できます。
よくある質問
すでに国の補助金を受け取っていても、市へ申し込めますか?
国の受給だけを理由に対象外にはなりませんが、市の着手日・住宅・設備・申込期限などを満たす必要があります。市の事前申込を省かず、国の決定・確定資料を施工事業者へ渡して照合してください。
窓と給湯器を同じ住宅で申請できますか?
各設備区分の条件を満たせば検討できます。同じ工事費を別の制度へ重複して計上することは避け、窓と給湯器の対象経費、国の補助額、市の補助額を分けた明細を作成してもらいます。
2027年の工事でも使えますか?
市の手続きが2027年まで続くことと、2027年に新しく始める工事が対象になることは別です。国の対象工期・申請期限を満たす必要があります。次年度制度の内容を見込んで、2026年度の条件をそのまま当てはめないでください。
確認した公式資料
工事契約前と申請前に、受付・予算・提出様式の更新を確認してください。




