しまっていた服に穴を見つけたら、まず穴の位置と広がり、虫や抜け殻の有無を記録し、その服を周囲の衣類と分けて確認します。穴だけでカツオブシムシやイガと断定はできません。摩擦や引っ掛けも候補です。薬剤を増やす前に、衣類の手入れ表示、収納内の毛くず、使っている防虫剤の種類を見直しましょう。
穴と虫の証拠を分けて見る
袖口だけ擦れて薄くなっているのか、折り畳んだ内側にも不規則な穴があるのかで、確認する範囲が変わります。明るい場所で服の表裏を見て、穴の近くを写真に残します。生地を強く引っ張ると損傷が広がるため、広げるだけで十分です。
| 見つかったこと | 次に見る場所 | まだ決められないこと |
|---|---|---|
| 服に穴だけがある | 縫い目、擦れやすい部分、同じ場所の別の服 | 虫の種類、現在も虫がいるか |
| 毛のある幼虫や抜け殻 | 引き出しの隅、衣類の折り目 | 写真だけでの確実な同定 |
| 窓辺に小さな甲虫 | 収納内にも幼虫がいるか | その成虫が服の穴の原因か |
| 洗濯後に穴へ気付いた | 洗濯表示、金具、以前の写真 | 洗濯中にできた穴か |
カツオブシムシと衣類の関係
さいたま市は、カツオブシムシ類には毛織物などの動物性繊維や乾燥食品を食べる種類があり、収納内で幼虫や脱皮殻が見つかることがあると案内しています。服の被害を調べるときは、飛んでいる成虫だけでなく、収納内の幼虫や残されたものを確認する必要があります。
衣類害虫にはイガなどもいますが、穴の形や色の印象だけで見分けようとしないでください。小さな虫は、つぶさずに撮れる範囲で撮影し、見つけた場所・日付・大きさの目安を記録します。相談先へ虫を送る場合は、先に受付方法を確認します。
被害が疑われる衣類を、ほかの収納へ移さない
慌てて別の部屋のタンスへ入れると、確認する範囲が増えてしまいます。点検待ちの服は袋などに分け、元の引き出しに何が入っていたか分かる状態にします。湿った衣類を長く密封するのは避け、洗濯やクリーニングの方法が決まるまでの一時的な整理として使いましょう。
高価な衣類、着物、革や装飾のある物は、自己判断で熱湯や乾燥機に入れないでください。クリーニング店には、虫食いが疑われることと、虫が見つかったかを受付前に伝えます。通常の洗濯だけで、どんな衣類害虫も確実に全滅するとはいえません。
衣替えでは、洗う・乾かす・収納を掃除する
さいたま市は、汗や食べ物の汚れを落としてから長期保管すること、収納内の毛くずを清掃することを予防策として挙げています。一度しか着ていない服でも、見える汚れの有無だけで判断せず、手入れ表示に合う方法で整えます。
引き出しは無理なく出せる範囲で空にし、隅や仕切りにたまったほこりを取り除きます。家具を分解したり重いタンスを一人で動かしたりする必要はありません。掃除後に水拭きした場合は、収納の材質に適した方法を使い、乾いてから服を戻します。
隣の引き出しも確認しますが、証拠のないまま家中の衣類を捨てる必要はありません。被害のある服、虫のあった場所、何も見つからない場所を分けてメモすれば、追加の点検を相談しやすくなります。
防虫剤は、収納場所と成分を確認して選ぶ
エステーは、引き出し用・クローゼット用など使用場所に合う製品を選び、収納空間に合う数量で使うよう案内しています。服の枚数だけで数を決めず、製品に書かれた適用容積・設置位置・有効期間を読みましょう。
古い防虫剤が残っている場合は、商品名と成分を先に確認します。種類によっては併用で溶け、衣類のシミなどにつながることがあります。「違うブランドだから効き目が増す」と考えて混ぜないでください。成分が分からない場合は、メーカーへ切り替え方法を問い合わせます。
防虫剤を置いても、既に開いた穴は直りません。補修できるかの相談と、収納内の虫を確認する作業は別です。においがない製品もあるため、においの強弱で交換時期を決めず、表示や設置日を確認します。
繰り返すときに相談する情報
- 衣類の素材、被害の位置、最後に確認した時期。
- 幼虫・成虫・抜け殻の写真と発見場所。
- 使っている防虫剤の商品名、設置時期、数量。
- 同じ収納にあった食品・羽毛製品・毛織物など。
地域の保健所などに虫の相談窓口があるか確認し、防除が必要なら専門業者へ調査範囲と費用を聞きます。写真が不鮮明なら「不明」と伝え、種類や発生源を確定したように依頼しないことが大切です。
よくある疑問
成虫を1匹見たら、服を全部処分しますか?
1匹だけで収納全体の被害は決まりません。衣類と収納内を点検し、実際に被害がある物を分けて判断します。
防虫剤を多めに入れれば確実ですか?
表示を超えた量を入れるのではなく、使用場所・収納容積・密閉性・設置位置を確認してください。
関連する確認
参照した情報
情報確認日:2026年10月17日。薬剤は対象害虫・使用場所・使用量など製品表示に従ってください。




