箱根・御殿場は11月でも雪や路面凍結への備えが必要になることがあります。御殿場市街地、箱根湯本、強羅、仙石原、芦ノ湖、大涌谷は標高も通る道も違うため、「11月だからノーマルタイヤで大丈夫」と地域全体を一括りにはできません。目的地と往復ルートを決め、直前の天気予報、道路規制、冬装備の条件を照合して判断してください。
2026年11月21日(土)〜23日(月・祝)の三連休についても、11月2日の段階で雪が降る・降らないとは確定できません。以下では過去の気候と、出発前に使う判断材料を分けて説明します。情報確認日は2026年11月2日です。
最初に決めるのは「どこへ、どの道で、何時に戻るか」
| 旅行の条件 | 先に確認すること | 計画の考え方 |
|---|---|---|
| 御殿場市街地だけ | 市街地の予報と利用道路 | 箱根の峠まで足を延ばす予定と分ける |
| 強羅・仙石原・芦ノ湖へ車で行く | 山間部、峠、日陰区間の路面と規制 | 目的地だけでなく途中の高い場所も確認 |
| 早朝出発・夜に戻る | 帰路の気温、降水後の冷え込み | 昼の状態だけで帰りも同じと考えない |
| 冬装備や雪道運転に不安がある | 鉄道・バスの運行、宿や施設までの移動 | 公共交通、低い場所中心の旅、延期を比較 |
例えば御殿場駅周辺の買い物と、そこから仙石原へ向かうドライブでは、通過する道路が変わります。ナビに到着地を入れただけで終わらず、往路と復路の道路名、峠を通るか、日没後に山を下りるかを書き出しておくと、必要な情報を絞れます。

御殿場と箱根では、同じ日の気温も異なる
御殿場は静岡県内でも標高のある地域です。さらに箱根の観光地は、入口に当たる湯本から標高1,000mを超える大涌谷まで高低差があります。海沿いの小田原や都心で暖かく感じても、山間部の服装や路面条件をそのまま判断できません。
| 場所 | 標高の参考 | 旅行で見る条件 |
|---|---|---|
| 御殿場地域 | 気象台の地域解説では約500m | 市街地と、箱根方面の峠道を区別 |
| 箱根湯本駅 | 駅の公式標高表示96m | 駅周辺だけか、上部へ移動するか |
| 強羅駅 | 駅の公式標高表示541m | 駅から宿までの坂道や帰りの交通 |
| 仙石原 | 観光協会の温泉案内では700m前後 | 高原の冷え込み、通過する峠 |
| 芦ノ湖 | 箱根町の案内で724m | 湖畔の風と、そこまでの山道 |
| 大涌谷 | 観光協会の案内で1,042m | 寒さ・風・視界に加え、交通や現地の規制 |
数値は地域、駅、湖など異なる地点の参考値です。宿や駐車場が表と同じ高さという意味ではありません。箱根湯本の96mは鉄道事業者が2013年に公表した標高表示修正資料の値です。強羅の約541mは現在の箱根強羅公園の公式案内でも確認できます。古い駅案内の108m・553mと取り違えないようにしてください。
標高差を一定の計算式で当日の気温へ換算するのも避けましょう。日差し、風、湿度、冷気のたまり方で条件は変わります。大涌谷では火山ガスに関する立入・利用上の注意も別途必要で、雪の予報だけを見て観光できると判断しないでください。
気象庁の平年値は旅行日の予報ではない
気象庁の御殿場の1991〜2020年平年値では、11月の平均気温は10.3℃、日最高気温の平均は15.4℃、日最低気温の平均は5.7℃です。日最低気温が0℃未満になる日数は月平均1.2日。昼間の観光と早朝・夜の移動を分けて考える材料になります。
これらは30年間の平均で、2026年11月の特定日の最低気温を示す数字ではありません。「平均最低気温が5.7℃だから凍結しない」「月1.2日なら自分の旅行日は大丈夫」とは読めません。また、御殿場の気温を大涌谷の気温として使うこともできません。
過去には、2016年11月24日に関東甲信の広い範囲で季節外れの雪が降り、気象庁が同年11月の天候として報告しています。ただし、この広域の記録を箱根・御殿場の各地点の積雪量に置き換えたり、2026年の三連休にも同じことが起きる予測に使ったりはしません。
観測表の「欠測・未観測」などの記号も、降雪ゼロとは別です。今回、御殿場の各旅行地点について一律に比較できる降雪量を確定していないため、積雪の確率や「何cm積もる」といった数値は掲載していません。
雪が降っていなくても、濡れた道路が凍ることがある
雪は空から降る現象、路面凍結は道路上の水分などが凍る状態です。雨の後や雪解け後に冷え込む場合、空が晴れていても路面に注意が必要です。橋、日陰、山間のカーブなどは、周辺の乾いた道と状態が違うことがあります。
神奈川県の箱根方面の凍雪害対策案内と、静岡国道事務所の道路気象情報はいずれも、山間部の積雪・凍結への備えを促しています。除雪体制を設ける期間の説明は、「その期間以外は凍らない」という保証ではありません。
出発時に確認した道路画像も、通過予定時刻の路面を保証するものではありません。撮影時刻と場所を見て、帰路の天候も調べます。走行中に操作せず、安全な場所へ停車して情報を更新してください。
11月のノーマルタイヤ・スタッドレスをどう判断する?
月だけでタイヤを決めず、通る区間に雪・凍結の予報や規制があるかを基準にします。積雪・凍結が予想される道へ、夏用タイヤのまま「ゆっくりなら行ける」と進む計画は避けてください。冬用タイヤの装着、車に適合するチェーン、車両や道路の指示を満たせるかを出発前に確認します。
| 出発前の状況 | 選ぶ対応 |
|---|---|
| 雪・凍結や冬用タイヤ等の規制が見込まれる | 車両に合う冬装備と道路条件を確認。対応できなければ車の行程を変更 |
| 冬用タイヤはあるが、山道の運転に不安 | 装備だけで解決すると考えず、公共交通や延期を選択肢にする |
| 昼は暖かいが、雨の後に夜間冷え込む | 帰路の路面情報を確認し、早い帰着や行程短縮を検討 |
| 道路情報が取得できず判断材料が足りない | 現地へ行ってから試さず、道路管理者・交通事業者の案内を確認 |
四輪駆動でも滑り止めや制動の条件が不要になるわけではありません。チェーンの装着位置・使用条件は車と製品の説明に従い、必要になってから危険な路肩で初めて試す状況を避けます。NEXCO中日本の案内では、冬用タイヤ規制を冬用タイヤで通行する場合は全車輪への装着が必要です。チェーン規制では冬用タイヤでもチェーンが必要になります。規制の対象区間・装着条件を読み分け、通行止めの場合は装備があっても進入しないでください。
タイヤの残り溝、劣化、交換時期と地域ごとの準備は、スタッドレスタイヤを交換する時期と雪の前の確認事項で補足しています。この記事では旅行先と通過区間の判断を中心にしています。
出発前は天気・道路・交通の3つを確認
- 数日前:気象庁の予報で目的地と経路周辺の天候を確認。宿・施設へ行く道路や駐車場も調べる。
- 前日:降水後の冷え込み、道路規制、交通機関の変更を確認。車で行く場合の装備と帰路を決める。
- 当日出発前:最新の警報・注意報、道路状況、運行情報を確認。予定を変えるなら山へ入る前に変更する。
- 帰る前:往路の状態を当てにせず、帰路の規制と運行を再確認。疲労や天候悪化があれば、見学を増やさず戻る。
気象庁の天気予報、神奈川県の箱根方面の凍雪害対策案内、静岡国道事務所の道路気象情報を使い分けます。高速道路を使う場合はNEXCOの最新交通情報も加えてください。観光施設の営業中表示だけでは、そこへ向かう道路の通行可否は分かりません。
運転を避ける場合は、公共交通と一つの拠点で組む
箱根湯本を拠点にして駅周辺を歩く、運行を確認した登山電車で強羅へ向かう、といった計画なら、自分で山道を運転する負担を減らせます。御殿場も駅周辺の目的地と、バスで移動する目的地を分け、帰りの便を先に選びます。
公共交通も大雪・強風・視界不良などで運休することがあります。登山電車、バス、ロープウェイ、船が一括して同じ状況とは限りません。箱根ナビの運行情報で利用する乗り物を個別に確認し、乗り継ぎ先が止まったときに引き返せる範囲にします。
雪が気になる日の行程は、午前に拠点へ到着し、営業と交通を確認した屋内施設を一つ、昼食後は天候次第で短い散策、夕方の早い時間に帰路へ、という組み方ができます。これは時刻表を指定したモデルコースではありません。目的地を増やさず、実際の列車・バスの時刻へ当てはめてください。
よくある質問
11月21〜23日の三連休は雪になりますか?
11月2日時点では確定できません。出発日が予報の対象期間に入ってから、目的地と通過する山間部の予報を確認してください。長期の傾向と、特定日の降雪予報は別です。
御殿場で雪がなければ箱根にも車で行けますか?
市街地と峠・高原では条件が違います。目的地までの全区間について道路情報を確認してください。目の前の乾いた路面だけで、先の区間も通れるとは判断できません。
気温が0℃より高ければ路面は凍りませんか?
気温と路面温度は同じではありません。予報の気温だけで安全を決めず、雨や雪の後の状態、道路管理者の注意喚起、現地の規制を合わせて確認します。
冬用タイヤならどこでも走れますか?
通行止めには入れず、規制によっては追加の滑り止め条件があります。装備があっても視界や勾配、疲労で運転が難しい場合は、行程変更や公共交通を選んでください。
11月の旅行は、日付より往復ルートで判断する
箱根・御殿場の11月は、紅葉を楽しむ日にも冬の備えが必要になる季節です。目的地の高さ、通る峠、帰る時間をそろえて確認すれば、必要な情報を集めやすくなります。直前の状況に合わせて、車で行くか、公共交通へ替えるか、行き先を絞るかを決めましょう。




