※本記事は2026年8月時点で確認できる公益社団法人日本しろあり対策協会の情報や、民間サービスの公開料金・相場情報を参考にしています。シロアリ工事には全国一律の公定価格はなく、実際の費用は住宅構造・施工面積・被害状況・工法・地域によって変わります。
「築5年でシロアリ予防をすすめられたけれど、15万円と言われた。これは高い?」
「羽アリが出た。駆除するといくらかかる?」
「広告では安かったのに、現地見積もりでは金額が大きく増えた」
シロアリ防除の費用が分かりにくいのは、家の広さだけでは金額が決まらないからです。
一般的な薬剤によるシロアリ予防では、民間の相場情報として1㎡あたり約1,300~3,000円、1坪あたり約4,000~10,000円が一つの参考価格として紹介されています。
ただし、この単価を住宅の「延床面積」にそのまま掛ければ、自宅の費用が分かるわけではありません。
実際の見積もりでは、どこまで施工するのか、被害があるのか、床下へ入れるのか、玄関や浴室に別処理が必要なのか、どの工法を使うのかによって総額が変わります。
LifeXreesでは、シロアリ工事の金額を見るときは「相場より安いか」だけでなく、なぜその金額になっているのか説明できる見積もりかを見ることをおすすめします。
結論|戸建てのシロアリ防除費用は「施工面積×単価」だけでは決まらない
まず、費用の見方を整理します。
| 工事内容 | 費用の基本的な考え方 | 金額が変わりやすい条件 |
|---|---|---|
| シロアリ予防 | 施工面積×㎡・坪単価 | 床下面積・構造・床下作業性 |
| 5年前後の再施工 | 予防施工に近い料金体系 | 前回の施工内容・追加処理・住宅状態 |
| シロアリ駆除 | 基本防除+被害箇所への処理 | 被害範囲・穿孔・壁内処理など |
| ベイト工法 | 外周長・ステーション数など | 建物外周・維持管理・年間管理料 |
| 被害木材の修繕 | シロアリ防除とは別工事 | 土台・柱・床組などの被害範囲 |
つまり、同じ「15万円」という見積もりでも、50㎡を施工する家と100㎡を施工する家では意味が違います。
逆に、10万円と15万円の見積もりを比べても、安い方に玄関処理や保証が含まれていなければ、単純に5万円安いとは判断できません。
シロアリ防除の費用相場はどれくらい?
一般的な薬剤によるシロアリ予防では、参考価格として次のような水準があります。
| 単位 | 参考価格 |
|---|---|
| 1㎡ | 約1,300~3,000円 |
| 1坪 | 約4,000~10,000円 |
これは民間のリフォーム情報で紹介されている価格帯であり、業界全体に義務付けられた標準料金ではありません。住宅の基礎、被害状況、施工方法などによって実際の見積もりは変わります。
また、シロアリ駆除サービスの公開料金では、1㎡1,320円(税込)という例もあります。このサービスでは現地調査・養生・木部処理・土壌処理などを含むとしていますが、現場条件によって掲載価格どおりに対応できない場合があることも明記されています。
広告の「1㎡○円」は、最終総額ではなく価格を考えるための入口として見るのが安全です。
施工面積別|シロアリ予防費用を単純計算すると?
仮に1㎡あたり1,300~3,000円で計算すると、次のようになります。
| 実際の施工面積 | 参考計算 |
|---|---|
| 40㎡ | 約5.2万~12万円 |
| 50㎡ | 約6.5万~15万円 |
| 60㎡ | 約7.8万~18万円 |
| 70㎡ | 約9.1万~21万円 |
| 80㎡ | 約10.4万~24万円 |
| 100㎡ | 約13万~30万円 |
ただし、これはあくまで施工面積×参考単価の単純計算です。
玄関や在来浴室への処理、床下点検口の設置、被害箇所への追加処理などが必要なら、別途費用が加わることがあります。
30坪の家ならシロアリ防除も30坪分かかる?
ここは、シロアリ費用を調べるときに特に勘違いしやすいところです。
「延床面積30坪」と「シロアリ施工面積30坪」は同じとは限りません。
たとえば2階建てで、
- 1階:15坪
- 2階:15坪
- 延床面積:30坪
という住宅なら、床下から行う一般的な防蟻施工では、主に1階の床下部分が施工面積になります。
そのため、30坪の住宅なのに見積書が15坪前後で計算されていても、それだけで間違いとは判断できません。
見積もりでは、住宅の延床面積ではなく、実際に何㎡・何坪を処理するのかを確認してください。
予防と駆除では、シロアリ費用はどう違う?
予防施工|被害が確認されていない住宅を守る
シロアリ予防は、現在目立った被害がない住宅に対して、今後の侵入リスクを下げるために行う施工です。
一般的な薬剤施工では、床下の木材を処理する「木部処理」と、地中からの侵入を防ぐための「土壌処理」を組み合わせます。
すでに被害がある住宅と比べると、追加処理が少なく、施工内容を予測しやすいケースが多いでしょう。
駆除|被害部分を確認して追加処理する
すでにシロアリが確認されている場合は、単に床下全体へ薬剤を処理するだけでは足りないことがあります。
状況によって、
- 被害木材への薬剤注入
- 柱・壁内部への処理
- 穿孔処理
- 玄関周辺の処理
- 浴室周辺の処理
- 被害範囲の調査
などが加わります。
日本しろあり対策協会も、床下だけでは駆除が不完全になるケースでは、必要に応じて室内部などへの処理が必要になると説明しています。
そのため、予防が10万円だったから、駆除も10万円で済むとは限りません。
駆除費用と「シロアリ被害の修繕費」は別
被害が進んでいる住宅では、シロアリを駆除しただけでは元の状態へ戻りません。
たとえば、
- 床材
- 根太
- 大引
- 土台
- 柱
- 浴室まわりの木部
などが大きく食害されていれば、補修や交換が必要になることがあります。
つまり、
シロアリ駆除費 + 建物修繕費
になる可能性があります。
見積もりでは、防除工事と木工事をまとめて「一式」にせず、それぞれの金額を分けてもらった方が判断しやすくなります。
「シロアリ消毒」と「シロアリ防除」は違う?
検索では「シロアリ消毒費用」という言葉もよく使われます。
一般には、床下へ薬剤を施工する作業全体を「シロアリ消毒」と呼ぶことがあります。
ただし、実際の工事内容を表すなら、防除・防蟻処理という表現の方が正確です。
単純な除菌や消毒ではなく、シロアリを駆除したり、木材・土壌を処理して侵入を予防したりする工事だからです。
見積書に、
「床下消毒 一式 150,000円」
としか書かれていない場合は、
- 木部処理をするのか
- 土壌処理をするのか
- 何㎡を施工するのか
- 玄関は含むのか
- 浴室は含むのか
- 使用薬剤は何か
まで確認した方がよいでしょう。
シロアリ防除の費用が変わる8つの条件
1.実際に施工する床下面積
最も基本的な料金要因です。
施工面積が50㎡と100㎡では、必要な薬剤量も作業時間も違います。
見積書が㎡単価なのか坪単価なのかも確認してください。
1坪は約3.3㎡です。
業者Aが「1坪6,000円」、業者Bが「1㎡1,500円」と書いてあっても、数字だけ見て比較することはできません。
2.予防か、すでにシロアリ被害があるか
被害がある住宅では、全体の防除に加えて被害箇所への処理が必要になることがあります。
さらに木材の強度が低下していれば、別途補修工事も必要です。
「シロアリがいるかどうか」は、費用を左右する大きな条件です。
3.床下の高さ・作業しやすさ
同じ70㎡でも、人が問題なく移動できる床下と、極端に狭い床下では作業条件が違います。
日本しろあり対策協会は、床下へ潜れない特殊な建物でも完全な防除は可能な場合がある一方、状況によって高額になることがあると説明しています。
施工できる場所だけに限定すれば費用を抑えられる場合がありますが、その分、防除効果を十分確保できない可能性があります。
4.床下点検口があるか
点検口から床下全体へ移動できれば、調査・施工を進めやすくなります。
一方、
- 点検口がない
- 基礎で床下が分断されている
- 増築部分へ移動できない
といった住宅では、新しい点検口を作る提案が出ることがあります。
点検口の設置費用が別料金なのか確認しましょう。
5.玄関・土間の構造
玄関土間は、通常の床下から薬剤を施工できないことがあります。
必要に応じてタイル目地などから穴を開けて処理する工法が使われる場合があります。
同じ施工面積でも、玄関処理が含まれるかどうかで総額が変わることがあるため、見積もり時に確認したい項目です。
6.浴室が在来工法かユニットバスか
古い住宅のタイル張り浴室では、床下側から内部を十分確認できないことがあります。
さらに、水漏れや木材腐朽が重なっているケースもあります。
浴室周辺への追加処理が必要なら、基本料金とは別になる場合があります。
7.増築部分・リフォーム履歴
増築住宅では、既存部分と増築部分の基礎が別になり、一つの点検口から移動できないことがあります。
その場合、
- 別の点検口を利用する
- 新たに点検口を作る
- 別の施工方法を使う
などの対応が必要です。
「施工面積はそれほど広くないのに高い」という場合、こうした作業条件が理由になっていることがあります。
8.薬剤施工かベイト工法か
シロアリ対策には、木部・土壌へ薬剤を処理する方法のほか、毒餌を利用するベイト工法があります。
この2つは料金の計算方法そのものが異なります。
薬剤によるバリア工法とベイト工法の費用はどう違う?
| 工法 | 料金計算の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 薬剤・バリア工法 | 床下面積×㎡・坪単価 | 一般住宅で比較しやすい |
| ベイト工法 | 建物外周長・ステーション数 | 継続管理費が発生する場合がある |
民間の料金調査例では、バリア工法が1坪5,779円、ベイト工法が建物外周1mあたり4,973円という例が掲載されています。ベイト工法では年間管理料が必要になる業者もあります。
ただし、これは一つの料金調査例です。
重要なのは、㎡単価と外周1m単価をそのまま比較しないことです。
ベイト工法を検討するなら、初期費用だけでなく、数年間の維持管理費まで確認してください。
5年後のシロアリ再施工はいくら?
一般的な薬剤防除では、5年が再施工を考える目安です。
ただし、再施工だから初回の半額になる、という決まりはありません。
床下全体へ再び木部・土壌処理をするのであれば、施工範囲そのものは初回と大きく変わらないためです。
一方、
- 前回の図面・施工記録が残っている
- 床下に異常がない
- 点検口を新設する必要がない
- シロアリ被害がない
住宅なら、施工内容を判断しやすくなります。
「5年前は8万円だったから今回も8万円」と考えず、現在の施工面積・単価・追加施工を確認してください。
一部の部屋だけシロアリ施工すれば安くなる?
「浴室だけ」「羽アリが出た部屋だけ」処理すれば安くできるのでは、と考えることがあります。
しかし、住宅全体のシロアリ防除では注意が必要です。
日本しろあり対策協会は、部分施工を繰り返して再発したケースについて、部分施工だけで住宅全体を守ることは難しく、家全体への施工をすすめると説明しています。
また、部分施工では保証が付かない場合が多いことも同協会のQ&Aで示されています。
費用だけを理由に施工範囲を削るのではなく、侵入経路や建物構造から必要な範囲を判断しましょう。
シロアリ工事と一緒に床下換気扇・調湿材をすすめられたら?
シロアリ点検後に、
- 床下換気扇
- 調湿材
- 防湿シート
- 基礎補修
- 木材補強
- 断熱材交換
などを提案されることがあります。
住宅によって必要なものはありますが、シロアリ防除を行うために全部が必須という意味ではありません。
たとえば日本しろあり対策協会は、床下調湿材について、シロアリ防除効果とは直接関係なく、敷かなくてもシロアリ防除そのものの効果はあると説明しています。
床下が濡れているなら、まず、
- 配管漏水なのか
- 雨水が入っているのか
- 地面からの湿気なのか
原因を確認することが先です。
追加工事は「何の問題を解決するためなのか」を一つずつ分けて説明してもらいましょう。
見積もりで必ず確認したい10項目
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 施工面積 | 何㎡・何坪なのか |
| 単価 | ㎡単価・坪単価のどちらか |
| 施工内容 | 木部・土壌処理を含むか |
| 玄関 | 基本料金に含まれるか |
| 浴室 | 追加処理・穿孔が必要か |
| 増築部分 | 床下へ進入できるか |
| 被害部分 | 駆除処理は追加料金か |
| 使用薬剤 | 薬剤名・施工方法 |
| 保証 | 年数・対象・除外条件 |
| 追加料金 | 見積もり後に増える条件 |
施工方法について分からないことがあれば、説明を求めて問題ありません。
日本しろあり対策協会も、施工方法について業者から事前に説明を受け、納得できなければ別の業者と比較することを案内しています。
「シロアリ工事一式」だけの見積書は内訳を聞く
たとえば、
シロアリ防除工事 一式 180,000円
だけでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。
少なくとも、
- 施工面積
- 木部処理
- 土壌処理
- 被害箇所への処理
- 玄関・浴室
- 保証
がどこまで含まれているか確認しましょう。
見積もりの透明性は、業者選びでかなり重要なポイントです。
極端に安いシロアリ料金は危険?
安いから悪い業者、高いから優良業者とは限りません。
地域密着で広告費を抑えている業者や、効率的な施工によって低価格にしている会社もあります。
一方、「1㎡○円~」という広告には、
- 最低施工料金がある
- 玄関が別料金
- 駆除処理が別料金
- 一定面積以上の場合のみ適用
- 出張・駐車費用が別
- 地域限定
などの条件が付いている可能性があります。
広告価格を見るときは、「~」の後に何が加わる可能性があるのかまで確認してください。
高額な見積もりなら相見積もりを取ってもいい?
問題ありません。
特に、
- 被害が確認されていないのに高額
- その場で契約を急かされる
- 追加工事が多数含まれる
- 施工内容を説明してもらえない
場合は、一度持ち帰って比較する方法があります。
ただし相見積もりでは、単に総額を比較しないでください。
A社が家全体、B社が一部施工なら、そもそも比較条件が違います。
施工範囲をそろえたうえで2~3社を比較すると判断しやすくなります。
無料のシロアリ点検では何を見てもらう?
無料点検を行う業者もありますが、すべての会社が無料とは限りません。
無料か有料かに関係なく、点検後は次の内容を確認しましょう。
- 床下全体を確認したか
- 蟻道はあったか
- 木材に被害はあったか
- 水漏れはなかったか
- 腐朽はなかったか
- 写真で状態を確認できるか
日本しろあり対策協会も、土台や床下の被害は発見しにくいため、定期的な調査と早期発見が大切だとしています。
「床下が湿っています」「シロアリが危険です」と口頭で言われただけなら、どの場所なのか写真で確認してみましょう。
DIYならシロアリ費用を安くできる?
市販薬剤を購入するだけなら、専門業者へ住宅全体を依頼するより費用は安くなります。
ただし、住宅全体の防蟻施工では、
- 床下へ安全に入る
- 木部を確認する
- 土壌へ適切に処理する
- 薬剤使用量を守る
- 配管・設備を避ける
- 養生する
- 床下から届かない場所を処理する
必要があります。
市販スプレーを見える木材へ吹き付けただけで、家全体を業者施工と同じ条件で防除できたとは考えない方がよいでしょう。
自分でできるのは日常的な予防管理
- 建物周辺に廃材を置かない
- 木材を地面へ直接置かない
- 水漏れを放置しない
- 基礎の蟻道を定期的に確認する
- 春~夏の羽アリを確認する
- ウッドデッキの腐朽を見る
- 5年保証などの期限を把握する
DIYでは薬剤散布そのものより、こうした早期発見につながる管理を続ける方が現実的です。
賃貸住宅でシロアリが出た場合、自分で費用を払う?
賃貸住宅で羽アリやシロアリを見つけた場合は、入居者が自分で防除業者を呼んで数万円~数十万円の工事を契約する前に、管理会社・大家へ連絡してください。
建物本体の防蟻・修繕に関係するためです。
連絡するときは、
- 発生場所
- 日時
- 虫の写真
- おおよその数
を残しておくと状況を伝えやすくなります。
自己判断で床や壁へ穴を開けることは避けましょう。
シロアリ防除費用は季節で変わる?
防除施工そのものは年間を通して行われます。
ヤマトシロアリやイエシロアリの羽アリが出る春~夏は相談が増えやすくなりますが、「夏だから必ず料金が倍になる」といった一律の仕組みではありません。
費用に大きく影響するのは、季節より、
- 施工面積
- 被害状況
- 床下構造
- 工法
- 追加施工
です。
費用より先に調査した方がいいシロアリのサイン
次のような状態がある場合は、「予防相場はいくらか」を比較する前に、被害の有無を確認した方がよいでしょう。
- 室内から大量の羽アリが出た
- 基礎に土の筋のようなものがある
- 床が沈む・ふわつく
- 木部が空洞のような音をする
- 浴室や洗面所で長期間漏水した
- 玄関框などが不自然に傷んでいる
被害がある場合は「予防料金」ではなく、「駆除+必要な補修」で考える必要があります。
ケース別|この見積もりは高い?安い?
築5年・施工面積50㎡で15万円
参考価格1㎡1,300~3,000円で単純計算すると、50㎡では約6.5万~15万円です。
15万円という金額だけで異常に高いとは判断できません。
ただし、上限寄りなので、
- 玄関処理を含むか
- 浴室処理を含むか
- 保証内容
- 使用薬剤
- 追加料金なしの総額か
を確認して判断しましょう。
延床30坪なのに施工面積15坪
2階建てで1階部分が約15坪なら、不自然とは限りません。
床下施工では1階床面積が基準になるケースがあるためです。
「なぜ15坪なのか」を図面や現地で説明してもらえれば判断しやすくなります。
床下へ入れないので、できる部分だけ安く施工
費用を抑える方法ではありますが、未施工部分が残ります。
日本しろあり対策協会も、床下へ入れない住宅で「できる範囲だけ」処理する場合、防除効果を一定程度犠牲にすることになると説明しています。
点検口を追加する場合、別工法を使う場合も含めて比較した方がよいでしょう。
シロアリ防除の費用についてよくある質問
Q. 戸建てのシロアリ防除はいくらくらいですか?
一般的な薬剤予防では、民間の相場情報として1㎡あたり約1,300~3,000円が一つの参考です。ただし、実際は施工面積、床下構造、玄関・浴室、被害の有無などで変わります。
Q. 30坪の家なら12万~30万円くらいですか?
必ずしもそうではありません。「30坪」が延床面積なら、2階建てでは床下施工面積が15~20坪程度ということもあります。まず1階の実際の施工面積を確認してください。
Q. 予防より駆除の方が高いですか?
被害木材への薬剤注入、壁内処理、穿孔などが必要になれば、予防より高くなる可能性があります。ただし被害範囲が小さい場合もあるため、一律には決まりません。
Q. 5年後の再施工は安くなりますか?
必ず安くなるとは限りません。床下全体へ再び予防施工する場合、作業範囲は初回と大きく変わらないためです。
Q. シロアリ工事に床下換気扇は必須ですか?
必須ではありません。床下環境によって必要性を検討する設備であり、シロアリ防除そのものと分けて判断してください。日本しろあり対策協会も、調湿材について防除効果とは直接関係しないと案内しています。
Q. 一番安い業者を選べばいいですか?
単価だけでは判断できません。施工面積、木部・土壌処理、玄関、浴室、使用薬剤、保証、追加料金まで同じ条件にして比較しましょう。
Q. 見積もりは何社くらい比較すればいいですか?
金額や施工内容に納得できない場合は、2~3社程度を同じ条件で比較すると違いが分かりやすくなります。ただし羽アリや明らかな被害がある場合は、価格比較だけで調査を長期間先延ばしにしないようにしてください。
まとめ|シロアリ防除は「安い単価」ではなく最終総額と施工内容で比べる
戸建てのシロアリ防除費用は、一般的な薬剤予防なら1㎡あたり約1,300~3,000円という価格帯が一つの参考になります。
ただし、これだけで自宅の適正価格は決まりません。
実際の総額を左右するのは、
- 実際の施工面積
- 予防か駆除か
- 被害範囲
- 床下の高さ
- 玄関・浴室の構造
- 増築の有無
- 施工工法
- 保証内容
です。
特に注意したいのが、延床面積とシロアリ施工面積を混同しないことです。
延床30坪の2階建てでも、実際に床下施工する1階部分は15~20坪程度ということがあります。
また、10万円と15万円の見積もりがあっても、10万円の方に玄関処理や保証が含まれていなければ、単純に安いとはいえません。
「何㎡を、どこまで、どの方法で処理し、その金額に何が含まれているのか」。
ここまで説明できる見積もりで比較すれば、広告の安さや不安をあおる営業だけに左右されにくくなります。
シロアリ防除は、安ければよい工事でも、高額なら安心できる工事でもありません。
床下写真と現在の住宅状態を確認し、必要な施工だけを納得できる条件で選ぶことが大切です。




